1966年頃からブルースロックが隆盛し、クリーム、ジャニス・ジョブリン、ドアーズといった新たなスターがミュージックシーンに登場した。その中でも強烈なインプロビゼーションを前面に押し出した、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックという偉大なギタリストをも誕生させた。
一方、エネルギーを余すミュージシャンはラディカルでアナーキーなガレージ・バンドで活躍の場を求めた。しかし、若い世代に支持されたのがLSDなどがもたらす幻覚状態を表現した“サイケデリック・ロック”でジェファーソン・エアプレイン、グレイトフル・デッドが中心となった。
さらにこの時期、ロックはさまざまなジャンルや国のサウンドと融合し、ジャズ・ロック、ブラス・ロック、ラテン・ロックなど多様なサウンドを生み出した。