エリック・クラプトン(Eric Clapton)は、イギリスのミュージシャン、ギタリスト。1945年3月30日にイギリスのサリー州リプリーで生まれる。
■1960年代
1963年、ルースターズに加入し、本格的に音楽活動開始。
1964年、東京オリンピックの年にヤードバーズに参加、その後、ジョン・メイオール率いる、ブルースブレイカーズに加入、翌年脱退。
1966年にジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーらとクリーム(Cream)を結成、ハード・ロックの原型を生み出すが、わずか2年で解散。
1968年11月、親友のジョージ・ハリスンの依頼を受けビートルズ『White Album』に参加し、「While My Guitar Gently Weepsでギター名演。
1969年、スティーヴ・ウィンウッドらとブラインド・フェイス(Blind Faith)を結成し、1枚のアルバムを残して解散。
■1970年代
1970年、アメリカ南部のミュージシャンとデレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)を結成。デュアン・オールマンをゲストに迎えて、名曲「レイラ」が誕生。
1971年、デレク&ドミノス解散、デュアン・オールマンの急死、麻薬中毒とアルコール依存症の悪化、満足のいく音楽活動を続けられなくなる。
1974年、『461 Ocean Boulevard』をリリース。シングル・カットした、ボブ・マーリーのカヴァー曲「I Shot The Sheriff」で全米1位を獲得し、レゲエというジャンルとボブ・マーリーの名を全世界に知らしめ、麻薬中毒からの完全復活をアピール。
■1980年代
1981年『Another Ticket』、1983年ライ・クーダーも参加した『Money And Cigarettes』、1985年コンテンポラリーな方向性『Behind The Sun』、1986年『August』、1989年『Journeyman』 をリリース。
■1990年代
1991年『24 Night』、1992年『Rush』と麻薬中毒からの復帰以来、数々の優れた作品を発表。1992年MTV番組内での演奏を収録した『Unplugged』をリリース、不慮の事故で失った息子への鎮魂歌「Tears In Heaven」が話題となり、大ヒットを記録。
1994年、ブルースのカヴァーアルバム『From The Cradle』、1996年シングル『Change The World』をリリース、ウィノナ・ジャッドの曲をベイビー・フェイス編曲でのカヴァー作品。ジョン・トラボルタ主演の映画「フェノミナン」の主題歌として話題になり、1997年にグラミー賞を4部門受賞。
1998年『Pilgrim』、1999年10月『Clapton Chronicles : The Best Of Eric Clapton』リリース。
■2000年代
2000年、敬愛するB・Bキングとの競演作『Riding’ With The King』、2001年単独のアルバム『Reptile』、2002年『One More Car, One More Rider』、その後も J・J・ケイルと連名作をリリース、そしてスティーヴ・ウィンウッドやジェフ・ベックら旧友たちとのライブなどロックファンが涙する話題を提供。
デビューから半世紀、60年代、70年代、80年代、90年代、2000年以降とすべての年代でサウンドを時代に合わせ、常に第一線で生き抜いてきたエリック・クラプトン。
彼の充実した音楽人生の裏側には、ドラッグ、アルコール依存、離婚、4歳の息子の事故死という波乱の人生に旋律を合わせるかのようにブルースが流れている。そして、そのすべてを音楽のちからで乗り越えてきた。
誰もがギターの神様として尊敬するエリック・クラプトンは、今後も自らの歌とギターを中心にして、自分流のブルースへのやむなき追求を別のカタチ、新しいカタチで見せてくれることだろう。僕たちの期待する以上のものを。