「Happy Xmas (War Is Over) 」は、1971年に発表されたジョン・レノン&オノ・ヨーコの楽曲。
クリスマスソングの定番曲ですが、タイトルの (War Is Over) に当時のベトナムを巡る世界情勢へのプロテスト・ソング的なメッセージが強く込められ、単なるクリスマス・ソングにしないところが、ジョン・レノンの偉大なるところです。
この曲に先駆けて、ジョン・レノンとオノ・ヨーコは“War is over”と書かれた広告をメジャーな新聞や看板などに掲載し、世界平和を呼びかけていました。
「Happy Xmas」と曲の冒頭でやさしく彼らの子どもたちに呼びかけ、そして人種関係なくすべての人に「A very Merry Xmas and a happy New Year」と紡いでいきます。
そして、彼がこの曲で呼びかけている「恐怖のない世界」がなかなか実現しないのが残念ですが、この時期、この曲を耳にすることで、今も戦争で苦しんでいる人たちがいることを思い起こさせてくれます。
ジョン・レノンは1980年12月8日、凶弾に倒れ亡くなりましたが、「永遠に残る、意味のあるクリスマス・ソングを作りたい」というジョンの願いどおりにこの名曲は今も生き続けています。
Happy Xmas Kyoko. Happy Xmas Julian)
ハッピークリスマス キョウコ ハッピークリスマス ジュリアン
So this is Xmas
クリスマスがやってきたね
And what have you done
今年はどんなことをしたんだい
Another year over
今年ももう終わり
I hope you have fun
きみが楽しんでるといいな
The near and the dear one
近しい人も大切な人も
The old and the young
お年寄りも若者も
A very Merry Xmas
メリー・クリスマス
And a happy New Year
そして新年おめでとう
Let’s hope it’s a good one
いい年になるよう祈ろうよ
Without any fear
恐怖のない世の中であるように
And so this is Xmas (war is over)
クリスマスがやってきた(争いは終わるよ)
For weak and for strong (if you want it)
弱き人にも強き人にも(それを望みさえすればね)
For rich and the poor ones (war is over)
富める人にも貧しき人にも(争いは終わるよ)
The world is so wrong (if you want it)
世界はひどい過ちを犯しているけど(それを望みさえすれば)
And so happy Xmas (war is over)
ハッピー・クリスマス(争いは終わるよ)
For black and for white (if you want it)
黒人にも白人にも(君たちが望めば)
For yellow and red ones (war is over)
アジア系にもヒスパニック系にも(争いは終わる)
この場合、yellowは「黄色人種」、redは「ヒスパニック」を指します。
Let’s stop all the fight (now)
全ての争いをやめようじゃないか(いま)
And so this is Xmas (war is over)
クリスマスがやってきたね(争いは終わりだ)
And what have we done (if you want it)
僕たちはどんなことをしたんだろう(君たちが望めば)
Another year over (war is over)
今年ももう終わり(争いは終わりだ)
A new one just begun (if you want it)
新しい年が始まるんだ(君たちが望めば)
And so happy Xmas (war is over)
ハッピー・クリスマス(争いは終わりだ)
We hope you have fun (if you want it)
きみが楽しんでるといいな(君たちが望めば)
The near and the dear one (war is over)
近しい人も大切な人も(争いは終わりだ)
The old and the young (now)
お年寄りも若者も(いま)
War is over, if you want it
争いは終わる、きみが望めば
War is over now
争いはいま終わるんだ
Happy Xmas
ハッピー・クリスマス