クリス・レア(Chris Rea)は、英国を代表するシンガー・ソングライターで、ハスキーボイスとスライドギターで知られる。
1951年3月4日にイギリス、ミドルズバラで生まれ。21歳の時、ジョー・ウォルシュ、ライ・クーダーらの音楽との出会いがきっかけで、本格的に音楽にのめりこみ、ギターに熱中。
1973年に当時、ヴォーカルのデヴィッド・カヴァーデイルが脱退したばかりの「マグダリーン」に加入。のちに「ビューティフル・ルーサー」と改名したこのバンドは音楽誌「Melody Maker」の1975年度の最優秀新人賞に輝く。
1978年にバンドを解散、エルトン・ジョンを育てたガス・ダッジョンのプロデュースで、ソロ・デビュー・アルバム「何がベニーに起こったか?」をリリース。シングルカットされた「フール」がグラミー賞の最優秀楽曲賞にノミネートされ、話題になる。
1986年、通算8枚目にあたるアルバムからのタイトル・トラック「オン・ザ・ビーチ」のヒットによって本格的なブレイク、翌年には初の来日公演も果たし、日本での人気も確実なものとする。
その後も、1989年にリリースされた『ロード・トゥ・ヘル』からのシングルが、イギリスで初のトップ10ヒット、アルバムもNo.1に輝く大ヒットを記録。
1991年のアルバム『オーベルジュ』も、イギリスのチャートでNo.1を獲得。『ゴッズ・グレイト・バナナ・スキン』(92年)、『エスプレッソ・ロジック』(93年)、『ラ・パッショーネ』(96年)、『ブルー・カフェ』(00年)、『ストウニー・ロード』(03年)と、コンスタントにアルバムを発表し続けている。